グリーンカードを取得し(グリーンカードについては別途記事を書きます)、ようやく受験要件を満たしたので、Patent Bar(正式にはRegistration Examination for Patent Attorneys and Patent Agentsといいます)を受験してきました。
近隣の5会場で受験可能な日程を調べましたが、5月に4日間、6月に2日間、その先は7月下旬しか空いておらず、5月の3回と6月の2回は生憎出張の日程と重なっていたために、止む無く最も早い日での受験となり、準備期間がわずか2週間しかありませんでした。頻出問題250問を2回解いたのと、MPEPの全体構造のレジメに目を通しただけで、総勉強時間は50時間にも満たなかったですが、無事に合格することができました。事務所で日常的にUSPTOへの手続きに触れていたおかげです。
Patent Barの出題範囲は、今年の3月16日からMPEP第9版に変更となりました。これに伴って出題傾向も大きく変わったようです。従前は、過去問からの出題が多く、2~3割位の問題が上記の頻出250問から出ると言われていましたが、私が受験した回では1割位だったと思います。また、これまでは出題されることがないと言われていた、Professional Responsibilityから2問、過去問では見たことのないPPHから1問が出題されました。また、USPSの速達サービスの名称がExpress MailからPriority Mail Expressに変更になり、第9版からは新しい名称に変わっていますが、今回の問題にもPriority Mail Expressという名称が使われていました。過去問ではExpress Mailなので、実務をやっていない人はちょっと戸惑ったのではないかと思います。問題文中の日付も2016年というものが多く、新作問題であることが分かります。
PLIなどの講座を受講していないので、受験機関がどの程度まで傾向の変化をカバーしているのか分かりませんが、新傾向の過去問が出回るまでは、新規に受験される方は要注意です。